潮干狩り アサリ以外の貝をとってみよう! しじみ採り(シジミ)編
みなさんこんにちは!
今回も潮干狩りのメインターゲットであるアサリ以外の貝を採る
「アサリ以外の貝をとってみよう!」シリーズのしじみ編を書きたいと思います。
しじみはこのシリーズの中ではハマグリの次に馴染みの多い有名は貝ではないでしょうか?
海でのアサリ等の潮干狩りが終盤を迎える7月~8月は実はしじみの旬なんです。
今回はそんなしじみを採りに出かけてみましょう!!
1.しじみ(蜆)とは
シジミ科 に分類される二枚貝の総称。淡水域や汽水域に生息する2cm~3cmの小型の二枚貝です。
日本には3種類のしじみが生息しています。
ヤマトシジミ(大和蜆)
国産のしじみとして流通している大半を占めるのがヤマトシジミで
北海道から九州までの塩分を含む河口付近の汽水域の砂泥に生息している。
今回のターゲットはこのヤマトシジミです。
旬は夏の7月~8月の土用しじみと冬1月~2月の寒しじみと言われている時期で旬が年に2回あり、特に産卵を控えた7月の土用しじみが美味しいとされています。
マシジミ(真蜆)
東北から九州までの川や用水路、池などの淡水に生息している。
殻の内側が綺麗な紫色をしています。
近年は小川や用水路の環境変化で激減しているそうです。
幸い私の住んでいる地域の用水路にはまだマシジミを採ることができます。
セタシジミ(瀬田蜆)
琵琶湖の固有種で琵琶湖水系で採れる淡水性のしじみ。
琵琶湖の特産品になっています。
2.しじみ採りをする場所
今回のターゲットのヤマトシジミは汽水湖(淡水と海水が混合する湖で淡水湖と異なり海と繋がっていて潮汐の影響による流動がある湖)や汽水域(川が海に淡水を注ぎ入れている河口部等)に生息しているため、これらの条件を満たしている場所で採取を行います。
海の潮干狩り場のように入場料を払って採取をする場所も有りますが、ほとんどは管理されていない場所で行うことになります。
場所選びの基準は河口等で汽水域になっていて、干潮時に干潟ができる、または手で川底を掘ることができるくらいに水位が下がって砂地があるところを探します。
潮の条件が良い日には、しじみ狩りをしている人が多く集まっている様な場所を事前に探しておくと良いかと思います。
潮干狩り場の様に大きな干潟ができていなくて、岸寄りに少しだけ砂地が現れる様な場所でも驚くほどしじみが採れる場合も多いので、気になった場所は少し探ってみても面白いと思います。
場所探しから始める事いは少しハードルが高いと思われる方は、インターネットで検索すると、案外と場所が紹介されていますので、参考にされると良いと思います。
「注意事項」
しじみの産地として通名な宍道湖等の汽水湖は水産資源として漁師さんが漁業権を得てしじみ漁をしています。
このような場所では一般の人がしじみを採ることはできない場合が多いので、事前に都道府県の水産課や漁協組合等で確認をしてください。
河川の汽水域や河口では一般の人がしじみ狩りをしても良い所は多いですが、場所によっては、鋤簾(ジョレン)等の道具を使用してのしじみ狩りは禁止されている事もありますので、注意してください。
リンクのものが鋤簾(ジョレン)です。
使用している人もよく見かけます。
たくさん採れて良さそうですが、潮干狩り場などでも使用禁止になっていてる事が多いので、確実に使用してよい場所を知っている人以外は購入しないほうが良いと思います。
3.しじみ採りに必要な道具
しじみ採りも通常のアサリ等の潮干狩りで使用する道具で大丈夫です。
Amazon、楽天、ヤフーの商品リンクを貼ってありますので
イメージや価格の参考にして下さい。
・熊手
柄の長いものは使いやすいですが、女性や子供には疲れやすくなります。
柄の長いタイプ
・手袋
ガラス等、怪我をするような危険なものがある場合があります。軍手でもよいですが、ゴム付きの作業手袋の方が小さい貝も掴みやすいです。
同じようなものがあれば100均の物でもよいと思います。
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・バケツ
座ることが出来るものが便利です。
・貝網
魚籠(ビク)タイプだと口が毎回閉まらないため、効率が良いです。
・胴長靴(ウェーダー)
泥が多い場所で汚れたくない人はあると便利です。
冬場なら必須です。
・保護具(日焼け止め等)
夏季なら日差し、熱中症対策。冬季には防寒対策をしてください。
潮干狩りの装備等をまとめた記事がありますので参考にして下さい。
・持ち帰り用クーラーボックス
クーラーボックスがない方はスチロール箱でもよいと思います。
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・保冷剤または氷
しじみを持ち帰るときに使用します。
・ふるい
砂ごとしじみをすくってふるいます。効率よく採ることが出来ます。
4.採り方
・潮
潮が大きく引く大潮の日がベストです。
潮見表で確認してから出かけましょう!潮見表の見方や潮の満引きのしくみを詳しく解説していますので、興味のある方は参考にして下さい。
・掘る深さ
貝の潜る深さは水管の長さにほぼ比例しています。
じじみの水管は長くなく、あまり深くには潜っていませんのであまり深く掘る必要はありません。10cmも掘れば十分です。
・掘る場所
しじみは、いる場所には沢山かたまっていますので、先ずは1匹目を探しましょう!
1匹見つけたらその付近を細かく探ってみましょう!次が見つからない場合は場所を少し移動して広く探ります。
大きな石の周りや砂底に変化があるような場所で大きなしじみが採れることがよくあります。
・早くたくさん採る方法
水の有る場所ならふるいを使用して砂ごとふるいにすくって、ふるえば効率よく採ることが出来ます。あまり小さなしじみは逃がしてあげましょう!
5.持ち帰り方
持ち帰える前に泥や砂、異物をしっかりと洗います。
クーラーボックスには水を入れずに持ち帰ります。
水が無くてもしばらくは大丈夫ですが、しじみは高温に弱いので、夏場はクーラーボックスの中が熱くならないように保冷剤を入れます。
この時保冷材は新聞紙やタオルに包んで直接しじみに触れないようにします。
6.砂抜き
しじみもアサリ等の二枚貝と同じように砂抜きを必ず行います。
砂抜きは水道水を少しずつ流しながら一晩かけて砂抜きをするようによく言われていますが、ヤマトシジミは汽水域の貝ですので、採ってきた場所の塩分に合うようにした塩水の方が、浸透圧が変わらないので貝の旨味も逃げず間違えのない砂抜きが出来ます。
汽水域の塩分は当然海より低いので、0.5~1.0%の塩水を作り砂抜きをします。
(アサリ等、海の貝の場合は3%です)
吐いた砂を再び吸い込まないようにザルなどを使用します。
静かな場所へ移動させて暗くして3~5時間程で大体砂抜きは完了します。
もう一度きれいに洗って料理に使用します。
料理に使用しなかった分は乾燥しないように注意して冷蔵庫で保管します。
3日以上使用しない場合は密封して冷凍します。
しじみは冷凍保存しても味が落ちないどころか、逆に旨味が増すと言われています。
7.料理
みそ汁やお吸い物などには水から入れてしっかりとダシが出るように料理するようにします。
冷凍したものは解凍はせずにそのまま使用します。冷凍した貝は殻の開きが悪いので、この場合の調理は水からではなく沸騰したお湯から調理した方が貝の開きが少し良くなります。
貝が小さいので少し大変ですが、身をほぐして佃煮や煮つけにしてもとても美味しく頂けます。
昔から体に、特に肝臓に良いとして薬代わりとしても食べられていて、現在でも健康食品として人気があり、サプリメントとしても重宝されているしじみ。
是非、自分の手で採取したしじみの美味しさを味わって下さい!!
8.安全について
河川や河口での潮干狩りは管理されている潮干狩り場とは違い、危険個所がある場合があります。特にお子様からは絶対に目を離さないで下さい。
・急に水深が深くなっている場合がありますので、流れのある場所へはむやみに入らない様にしましよう。
・潮が満ちてきたら早めに岸へ戻る様にしましよう!中州に取り残された場合大変危険です。
・立ち入り禁止になっている所での潮干狩りは絶対に止めましょう!
レジャーとしてご家族で採取を楽しんで、自分たちで採取した食材を美味しく頂く。
そんな楽しい遊びも、事故が起きてしまっては何もなりません。
楽しく帰って来られるように、安全を最優先させましょう!
いかがでしたでしょうか? 身近にいるしじみですが、スーパーで販売されているものしか普段は目にする機会はないと思います。
この機会に体験して見てください!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
こちらにも色々な情報があります。
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