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昆虫採集や魚とり、海や川での遊び方等の情報を発信します。また犬好き管理人の愛犬を通じて犬の飼い方なども書いていきます。

潮干狩り アサリ以外の貝をとってみよう! アカニシ(アカニシ貝)編

潮干狩り アサリ以外の貝をとってみよう! アカニシ(アカニシ貝)編

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アカニシ(アカニシ貝)

 みなさんこんにちは!

アサリ以外の貝を取ってみようシリーズの今回はアカニシ貝です。

潮干狩り場で専門に狙っている人は余りいないと思いますが探せば意外と採れる大きく立派な巻き貝です。

こんなアカニシ貝をとってみましょう!

 

 

アカニシ(アカニシ貝、赤螺)とは

アッキガイ上科アッキガイ科チリメンボラ亜科チリメンボラ属

国内の内湾でもわりとよく目にする身近な貝のひとつで内湾の潮間帯を中心に比較的浅い砂泥地に生息し、アサリやカキなどの二枚貝を食べる肉食性の貝。

 

特徴

殻高10~15cm程になる比較的大きなこぶし型の巻貝。

殻の表面の色は緑っぽいものや、赤茶色だったりと個体によって様々。

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特徴は殻口の内側がオレンジ色になっていて、これが名前の由来となっている。

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殻口のオレンジ色が特徴

旬は潮干狩りシーズンの3~5月。

 

採取方法

アカニシはアサリやハマグリのように砂を掘って採るわけではありません。

砂を掘っていると採れることもありますが、それではアカニシを狙って採ることは難しいです。

アカニシを採るにはポイントを絞る必要があります。

一般的な潮干狩り場でのアカニシは干潮時に完全に潮が引いて水がなくなる場所にあまりいません。

ですので、アサリを採る時に掘っている場所とは少し違ってきます。

主なポイントと採り方

1.アマモなどの海藻が生えている所

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アマモ

大潮の干潮時にも膝~腰程の水深がある所が良いです。

水が澄んでいる時などはアマモの根本付近にいるアカニシを目視で採ることが出来ます。

波や風があって底が見えずらい時には、探ってさがすことになります。

よく裸足の足で探って採ると良いと言われていますが、貝殻などで怪我をしやすいのでやめた方が良いです。

私は忍者熊手を使用して探っています。(下記リンクのような柄が長て手の間に網が無いものが使いやすいです。)

 

ただ、熊手で掘るというよりは探るといった感じで、上からサクサクと刺す様なイメージでアマモ周りの砂底表面辺りを探り、ガリっとした感触があったら掻き出すか、手でほじくります。この方法ならアマモの根があっても問題なく熊手を使用できます。

ただ、網付き熊手はアマモが絡まるので少し使いにくいです。

水深のある場所は人があまり入っていないので、大きなアサリも同時に採れることも多いです。

2.岩などの障害物があるところ

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障害物まわり

この場合もアマモポイント同様に常に水がある場所の方が採れるように感じます。

岩などの障害物周りを探ります。

岩の上にいることも多いです。

岩についている牡蠣殻等で手を切らない様に注意しましょう。

似たような貝にイボニシがいます。

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イボニシ

形は似ていますが、アカニシは15cm程に大きくなるのと比べ、イボニシは大きいものでも3~5cm位にしかなりません。

イボニシも食べることが出来ますので、捕まえて持ち帰っても良いと思います。

3.潮まわり

潮干狩りには潮が良く引く大潮、中潮がよいです。

干潮の2時間前には潮干狩りが開始できる様に準備しましょう!

 

www.sp-hiross.com

 

装備

アマモの中や障害物周りを探るので安全に採取するため次の装備をお勧めします。

(イメージとして商品リンクを貼っておきますので参考にして下さい)

・手袋

通常の軍手より手のひらをゴムでコーティングされている作業用のものが使いやすいです。(100均にもあります。)

 

・マリンシューズ

水の有るところへ入るので、ビーチサンダル等は歩きにくいので、マリンシューズをお勧めします。

 

水にぬれたくない場合の長靴ですが、水深があると水が入ってしまうのでどうしても水に濡れたくない場合はウエーダーがあると安心です。

 

・その他

潮干狩り全般の装備はこちらを参考にして下さい。

 

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持ち帰り方

殻や蓋回りに着いている砂や汚れを海水でしっかりと洗い、温度が上がり過ぎないようにクーラーボックス等に保冷剤を入れて直接保冷剤が貝に触れない様に持ち帰りましよう!

海水は必要ありませんが、余裕があれば海水を持ち帰っても良いかと思います。

 

家に着いたら

直ぐに水道水でしっかりと洗い、冷蔵庫へ入れましょう!

海水を持ち帰ってきた場合は、少しの間海水につけておくとおくと蓋の中に入っていた砂や汚れが殻口に粘液と一緒に出てくるので洗いやすくなり綺麗になります。

アサリ等とは違って必須ではありませんので、海水が無い場合に塩水を作ってまでする必要はありません。

 

食べ方

アカニシは食材としても優秀で、すしネタをはじめ色々な料理で食されています。

刺身

内臓を外し、身の部分を刺身にします。

アカニシは生きたまま身を取り出すには少々コツがいりますので、金槌で殻を割って身を取り出すのが簡単で時間もかかりません。

ただ、かなり硬いので怪我をしないように注意してください。

また、砕けた殻が飛び散りますので、この点にも注意してください。

完全な生ではありませんが、軽く茹でればフォーク等でクルンと綺麗に身を取り出せます。

取り出したアカニシの身と内臓部分とに分けて身の部分に塩をかけて揉んでヌメリを綺麗に取り、流水でしっかりとすすぎお好みの大きさ切って頂きます。

内臓部分は生でもよいですが軽く湯がいても美味しいです。

 

煮つけ

煮つけも先ずは貝を下茹でして身を取り出し、醤油、酒、みりん、砂糖等で煮つけるととても美味しいです。

 

和え物

下茹でして身を取り出し、身と内臓を分けて塩をかけてヌメリを取って野菜等と味噌やドレッシングで!

 

つぼ焼き

私はアカニシのつぼ焼きが一番好きです。

グリルに入れて酒、醬油でつぼ焼きにして内臓も丸ごと頂きます。

一部苦いところはありますが、サザエの様に海藻類を食べている貝ではないからか磯の香りはそこまで強くなく、焼いても硬くならないのでとても美味しいです。

 

その他、バター焼きなんかもお勧めです。

 

最後に

 実はこのアカニシは潮干狩り場ではなく潮が引いたテトラ帯や敷石、磯場、水中に立っている杭などを探せばかなり採れます。

しかし、それらの場所は整備された潮干狩り場と違い足場が悪かったり、急に深みがあったりと何らかの危険を伴う場所が多いです。

 

www.sp-hiross.com

 

そんなこともあり、このシリーズでは潮干狩り場で安全に楽しめる範囲での情報にしてあります。

ですが、潮干狩り場でもアカニシが生息する条件は十分に満たしている所は多いので、是非この大きくて立派なアカニシを探して見てください。

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自然の恵みに感謝


いかがだったでしょうか?

場所によってはアカニシ自体があまり生息していないところもあると思いますが、大きいものならたとえ1~2個でも十分食べ応えありますので、探してみると面白いです。

 過去記事にもカガミガイシオフキガイ、マテガイ等の潮干狩り場で採ることのできる少しマイナーな貝の紹介もしていますのでよろしければ参考にして下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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