小鮎(コアユ)釣り 釣って楽しく、食べても美味しい簡単小鮎釣りをやってみよう!
みなさんこんにちは!
今回は春~夏にかけて琵琶湖で釣ることができる小鮎についてお伝えしたいと思います。
小鮎釣りは琵琶湖の本湖で釣る場合と琵琶湖に繋がる河川で釣る場合との2通りの釣り方があり、今回は琵琶湖に繋がる河川で釣る釣り方を主にお伝えします。
小鮎とは
孵化~産卵までの一生を琵琶湖で過ごし、10cm程度にしか大きくならない鮎を小鮎と呼んでいる琵琶湖特有の鮎です。
小さくても10cmあるものは成熟している大人の鮎です。
川を上流部まで遡上し大きく普通の鮎に成長する個体も一部いますが、ほとんどの個体が琵琶湖にとどまる小鮎になります。
小鮎と稚鮎の違い
稚鮎とは鮎の稚魚のことです。
通常の鮎(魚屋さんで通年売っている養殖ものも含めた塩焼き等にして食べている20cmくらいの鮎)は3~6cm位まで海ですごした後、河川を遡上し性成熟し産卵のために再び川を降り海手前の川で産卵をします。
この川を遡上する前に河口や海の漁港等で釣れる鮎が稚鮎です。
簡単に言えば
一生を琵琶湖で過ごし成魚であるのに小さい鮎を小鮎
海にいて川を遡上する前の稚魚の鮎が稚鮎です。
ならば琵琶湖の漁港で釣る小さな鮎は小鮎の稚鮎ってことになるのかな?
釣りの時期
3月くらいから釣れ始めて、5月のGWくらいに最盛期を迎え7月まで釣れます。
9月1日~11月30日までは禁漁期間になっていますので注意してください。
場所
琵琶湖に注ぐ河川のいたるところで釣ることができます。
ただし、琵琶湖は広いのでよく釣れる時期等は場所によって差がありますので釣りに行く前には地元の釣り具屋さんなどへ問い合わせると良いと思います。
道具
今回は川での釣り方ですので次の様な道具を揃えましょう!
竿
基本延べ竿で行います。
竿の長さは3.6m~5.4mくらいの物を使用します。
川幅が狭く見えても実際に釣りを始めると意外と届かないことが多いので、私は5.4mを使用することが多いです。
子供や釣りを始めてする人等ですと長い竿は扱いにくいので、3.6mか4.5mが良いと思います。
お手持ちの竿が無い方はお手ごろな価格の竿もありますので、先ずはこのあたりの物で十分です。
参考にして下さい。
道糸
道糸は1~2号くらいのナイロンラインを使用します。
こちらも安いラインで良いですが、流れのある川で玉ウキを使用して少し通常と違う釣り方をするので、ラインがヨレやすく頻繁にヨレを直すのですが、リールの下巻きに使用する様な安すぎるラインは若干ヨレが直しにくい気がしますので、これくらいのラインを使用しています。
仕掛け
市販の小鮎専用仕掛けを使用します。
針のサイズは2号~2.5号を準備しましょう!
根掛りや絡まってダメにしてしまうことがありますので、予備は必ず準備していきます。
針の種類にはパールビーズ、フラッシャー、素針(何もついていない)ものがあります。天気や水温等でその日の当たりパターンがありますので、それぞれ準備していると安心です。
針の数は3本~10本くらいまでいろいろと有りますが、水深や魚影に合わせて使用すれば良いです。数が少ない方が手返しが良く、数が多い方は広い範囲のタナをカバーできます。
釣り初心者は3本~5本くらいの物を使用した方が扱いやすくトラブルが減ります。
パール、シルバー系ビーズ
針にパールのビーズが付いている定番のものです。
これは必ず準備してほしいです。
先ずはパール系ビーズから試して見るのが良いと思います。
フラッシャー
こちらは小鮎専用ではありませんが、小鮎も良く釣れます。
フラッシャーというアピール材が付いています。
ラセン
あまり馴染みのない道具かも知れませんが、ラセンにエサを練りこんで小鮎を寄せます。海でのサビキ釣りで使用するカゴと同じ用途です。
サイズ感が分かりやすいと思い手に乗せて撮影しました。
だいたい3個入りくらいで販売されています。
ウキ、ウキゴム
玉ウキという丸いウキを使用します。
私は12号の大きなものを使用しています。
流れの強さで選択します。
ウキゴムはウキを取り付けるため必ず必要です。
(リンク貼ってありますが、ネット通販では小物も単価は安いですが、送料を含めると割高になりますので釣具店で購入した方が良いと思います。)
オモリ
ナス型オモリをラセンまたは仕掛け下についているスナップに取り付けます。
通常はウキのサイズに合わせてオモリサイズを決めますが、今回の釣り方では1号か1.5号を使用します。(12号のウキでの標準負荷サイズは3号ですが合わせません)
活かしビク
釣った小鮎を生かしておきます。
ビクに入れておけば帰るまで生かしておくことが出来ますので、新鮮に持ち帰れます。
また、生かしておくことで胃に入っている砂なども吐き出します。
寄せエサ
先ずは市販の小鮎用コマセを使用するのが簡単で良いでしょう。
小鮎釣りが楽しく、何度も行く様になったら自作の寄せエサを使用すると更に楽しくなります。
自作の寄せエサの作り方も後述していますので、興味のある方はどうぞ!
市販のエサより釣れると思います。
準備
仕掛けのセット手順を説明します。
(現地で撮影した写真はわかりにくかったので、接続写真を載せますので解説と合わせて参考にして下さい。)
①竿先に道糸を結び、竿の長さから仕掛けの長さを引いた長さで道糸を切ります。
②道糸にウキゴムを通します。
③仕掛けを開封しスナップに道糸を結びます。
④結んだら仕掛けを引き出します。引っ張ると針が順番に外れて仕掛けが引き出せる様になっています。
⑤すべての針を引き出すと最後にスナップまたはサルカンが付いていますので、そこにラセンを取り付けます。
(上下共スナップの場合はどちらに付けても良いですが、サルカンの場合はサルカン側に取り付けます。
⑥ラセンの下側にもスナップが付いていますので、そこにオモリを取り付けます。
⑦ウキゴムにウキを差し込んで完了。
注意
①の時に道糸が長いとオモリまで付け終わった状態で竿の長さより仕掛けが長くなると扱いがし難くなります。そうなってしまったら③のスナップのところで余分な糸を切って長さを調節して③を結び直します。
釣り方
①ウキ下をオモリが川底にあたる位にセットします。針が沢山ついていて仕掛けが長い場合は浮き下は調節できる一番下にします。
②ラセンにエサを練り込みます。
③仕掛けを投入して仕掛けを流します。
オモリは川底を引きずっているためウキは流れの抵抗をうけて横向きの状態になっています。
オモリが石などに引っ掛かるとウキは水の抵抗を受けながらその場にとどまります。
そのまま少し待ち、ウキが不規則に動いたり、急に引っ掛かりが外れた時は小鮎のアタリですので軽く合わせます。
釣れていなければそのまま仕掛けを流すか、回収します。
ウキがとどまって暫く経ってウキの動きに変化が無ければ仕掛けを引きオモリを動かして引っ掛かりを外し、再度ウキを流れに乗せます。
ウキが流れている間も ウキの動きに注意して不規則な動きがあったら軽く合わせます。
小鮎が掛かったらそのまま釣り上げます。
小鮎の活性が高い時などは掛かった小鮎を釣り上げずに少し待ち、追い食いをさせることにより、ダブル、トリプルを狙うことが出来ます。
④ 以上を繰り返してラセンの寄せエサが切れない様にします。
活性の高い時など寄せエサを付けなくても釣れ続ける時もありますが、その場合も適度に寄せエサを付けることにより、小鮎の群れを長く引き留めることができます。
この釣り方は玉ウキが水の抵抗により回転してしまうので、道糸がヨレます。
定期的に仕掛けを水から上げて、ヨレが治る方向に仕掛けを回転させてヨレを取りましょう!
小鮎のキープ
活かしビク等で小鮎を生かしておきます。
生かしておくことにより、胃の内容物や砂を吐き出させることができる上に、持ち帰るまで新鮮な状態を保つことが出来ます。
活かしビクに入れておいても死んでしまう物もでますので、それらは引き上げて早めにクーラーボックス等に入れましょう!
持ち帰り方
ビニール袋などに入れてクーラーボックス等で氷で冷やして持ち帰りましょう。
小鮎は保管状態が悪いと直ぐにクタクタになりますので注意しましょう!
下ごしらえ
持ち帰りましたら直ぐにザル等に入れて流水でしっかりと洗います。
手早くやらないと直ぐに小鮎は柔らかくなってしまいます。
内臓出し
小鮎の内臓処理は好みによってしてもしなくても良いですが、砂を噛んでいてジャリジャリすることが多いので私は内臓処理を行います。
多少のジャリジャリは気にならなくて内臓の苦みが好きな方は、そのまま料理に使用しても良いです。
小鮎の内臓処理は簡単です。
①小鮎のお腹を摘まみます。
②肛門に向けて内臓を押し出します。
③そのまま内臓を引き抜きます。
④水気を切って完了
料理
小鮎は骨が柔らかく頭から全て食べることが出来ます。
塩焼き、煮付け、甘露煮、天ぷら、唐揚げ等どれにしてもとても美味しいです。
柔らかくて上品な味でとても美味しいです。
自然の恵みに感謝です!!
自作の寄せエサの作り方
エサの説明の所で少し触れました自作の寄せエサの作り方です。
小鮎釣りを本格的にやっている方々は自作の寄せエサを使用している場合が多いです。
みなさんそれぞれ独自のレシピを持って楽しく釣りをしています。
では、私のラセン用の寄せエサレシピを紹介します。
準備するもの
配合する物はシラス、煮干し粉、塩、パン粉、小麦粉です。
簡単に入手できる材料ばかりです。
他に材料を混ぜる大きめのボールや計量カップがあると便利です。
①シラス
スーパーで普通に売られている食用の物を使用します。(白くて柔らかい物です)
②煮干し粉
煮干しを粉末状にしてある物です。
③塩
たくさん使いますので1Kg百円台で売っている物を購入すると良いと思います。
④パン粉
⑤小麦粉
作り方
①シラスをつぶす。
ビニール袋に入れて揉んだり、指でつぶしたりしてシラスの形がなくなるまでしっかりと練ります。
つぶしていくと、どんどんと色が変わってきます。
白かったシラスがねずみ色に変わってきます。
②シラスと煮干し粉をしっかりと混ぜる。
つぶしたシラスと同じくらいの量の煮干し粉をボールなどに入れてしっかりと混ぜます。
お椀や計量カップ等でおおよその分量を軽量して添加します。
煮干し粉にシラスの水分が奪われパサパサになってきます。
この時にシラスのかたまりが無くなるくらいしっかりと混ぜます。
ここでしっかりとパラパラにしておくと後で楽です。
③塩を混ぜる
塩の量もつぶしたシラスと同じくらいの分量を添加します。
かなり多くの感じられますが、大丈夫です。塩は多いほど良いという人も多いです。
塩は簡単に混ざります。
④パン粉を混ぜる
パン粉の量もつぶしたシラスと同じくらいの分量を添加します。
パン粉は寄せエサが水中でバラけやすくする効果があります。
しっかりと混ぜます。
⑤小麦粉を混ぜる
小麦粉の量はシラスの量の1.5倍位を目安に、他の混ぜ物より少し多めに混ぜます。
小麦粉は寄せエサをまとめ易くします。
ただし、小麦粉は入れすぎると水中で溶けにくくなり、寄せの効果が下がります。2倍以上は加えないようにして下さい。
小麦粉も簡単に混ざります。
添加する材料はこれで全てですのでよく混ぜ込んでください。
小麦粉を入れると一気に色が白っぽくなります。
⑥水分を加えて練りこむ
水を添加する時には入れすぎてしまうと、べちゃべちゃになってしまいますので、少しずつ加えていきましょう。
よく練りエサの硬さを表現する言い方で「耳たぶくらいの硬さ」というのがありますが、わかりにくいですよね(笑)
簡単に握り固めることが出来て、落としてもヒビが入らない程度の水分で軽くつまんで小玉が作れるくらいになったら完成です。
もし現地でエサが丸めにくかった場合は手を濡らして練り直して調節できます。
⑦ビニール袋に小分けします。
水分が逃げないようビニール袋に入れて保管します。
小分けにしておくと使用時にも水分が安定して良いです。
今回はシラスの量が125gでしたので、だいたい1~2回の釣行分になると思います。(ラセンの場合)
⑧保管
釣行までに日にちがある場合は冷凍庫で保管します。冷凍庫で保管すればその年はもちろんのこと、余った分は翌年でも使用可能ですので慣れたら一度に沢山作っても良いかと思います。
今回紹介したレシピは食品として使えるものばかりですので、釣り餌を冷蔵庫で保管することに抵抗がある方も大丈夫です(笑)
長期保管する場合はエサに冷凍庫の臭いが着かないようにしっかりと密封して保管しましょう!
他にヘラブナ釣りのバラけエサを配合したり、サナギ粉を入れて集魚効果を高めたり色々と試してみても面白いと思います。
もし、とても釣りがしにくいエサに仕上がってしまっていた場合、あるいは現地で練り直してべちゃべちゃになってしまった場合に備えて、パン粉と小麦粉を少し持って行くと安心です。
寄せエサがバラけにくい場合は先ずはパン粉を少し足して水を加えず練り直してみて下さい。
逆にバラけ過ぎる場合で水分が少なすぎる場合は少し水分を加えます。(直接水を入れてべちゃべちゃになるとまずいので、手に水を着けて練るを丁度良くなるまで繰り返す)
水分を調節しても水中で直ぐにバラけてしまう場合は少し小麦粉を加えて練り直します。
私も念のためにパン粉と小麦粉を持って行っていますが、ほとんど使用したことはありません。
最後に
小鮎釣りはいかがでしたでしょうか?
琵琶湖の春~初夏の風物詩とも言われている小鮎釣り。
膝くらいの水深の川でも釣ることができてとてもお手軽ですが、流れの有る川で行う釣りですので水難事故等何が起こるかは分かりません。子供さんからは目を離さない様に危険を常に意識して安全に楽しく小鮎釣りをしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
こちらにも楽しい情報が満載です。
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