生き物、自然大好き!

昆虫採集や魚とり、海や川での遊び方等の情報を発信します。また犬好き管理人の愛犬を通じて犬の飼い方なども書いていきます。

犬の寄生虫(外部寄生虫)

犬の寄生虫(外部寄生虫)

 

 寄生虫!なんと嫌な響きでしょうか!家族同然に生活している我が家のわんこには無関係だなんて思っている飼い主さんも多いことでしょう。
しかし消化器官などの体内部に寄生する内部寄生虫とダニやシラミ等の様な外部寄生虫を合わせると様々な寄生虫があなたのわんこに寄生する可能性があります。
ここでは、外部寄生虫で発症例の多い寄生虫について確認してみましょう!

 

マダニ

 

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お外には危険がいっぱい

 わんこの唇のところに小豆大の大きさの唇と同じような色合いの物があり、最初はできものが出来たのだと思い様子を見ていましたが、よく見ると何か様子が変! じっくりと観察してみるとな、な、なんと!ダニだ!!
よく見ると頭と足があり、足はわずかに動いていました!
直ぐにとって上げたい。でも取り除こうとしても、しっかりと噛みついていて引っ張っても簡単には取れそうもありません。
当時の私たちは知識がなく、無理に引っ張ってはいけないとは知らずに「ガル(わんこの名前)ごめん!少し痛いかもしれないけど我慢だ!」と言いながら
無理やり引き剥がしました。引き剥がしたダニは血をたっぷりと吸いパンパンになっていました。
ダニは確実に始末するため地面に置き足で踏みつぶすことにし、踏み潰したところ「パチン!」と音を立て周りには血が飛び散りました。
あまりにもの光景に私たちは驚愕しました。ダニは肉眼で見えるかどうかの大きさであると思っていた私は本当に驚きました。
ただ、ダニの怖さは見た目や大きさではなく次にあげる直接的な症状とマダニが媒介として病原菌等に感染する媒介性疾患があります。

直接症状

・貧血 大量に寄生され吸血された場合には貧血を引き起こす恐れがあります。
・ダニ麻痺症 マダニの種類によっては毒性物質を持っているものがいて、吸血の際に毒性物質が体内に入ると神経障害を引き起こす恐れがあります。
・アレルギー性皮膚炎 マダニの唾液がアレルゲンとなり強いかゆみが引き起こされます。

マダニ媒介性疾患

 マダニ媒介性疾患とは病原体を保有するダニに咬まれることによりよって発症する感染症です。
これは厄介なことに感染例は少ないようですが、人にも感染します。

・バベシア症  犬での症状 貧血、発熱、黄疸等 重症の場合命に関わる場合もある。
        人での症状 貧血、発熱等

・ライム病   犬での症状 発熱、食欲不振、痙攣等
        犬での症状 紅斑、発熱、関節痛等

  
・日本紅斑熱  犬での症状 無症状
        犬での症状 頭痛、発熱、倦怠感等


マダニの感染経路

 マダニは山や森の草むらや草木の茂み等に潜んでいて、犬や動物が通りかかる時に飛び移ってきます。
わんこが好きな河川敷公園の芝生とか草むらならどこでも普通にいます。
わんこが大好きなお散歩や公園でのお遊びでもマダニに感染する可能性はあるので注意が必要です。

 

感染予防


 お出かけや散歩から帰ったら全身をチェックして咬みつかれる前に見つけましょう!
と言われていますが、実際には全身を毛に覆われたわんこの体を確実にチェックすることは至難の技でしょう!
ですが、マダニを予防する薬やグッズもありますので、上手に活用してマダニを予防しましょう。
ただ、ホームセンター等で販売されているマダニ除け首輪やスプレーは品質や効果にばらつきがあるらしいので、一番確実な方法は動物病院で処方される錠剤、滴下剤、注射等です。
これらの薬剤はかなり効果があるうえ、獣医師がわんこの状態を診て処方するので安全性も高く安心です。

もし咬みついているマダニを見つけたら、無理に引き剥がさずに動物病院で処置をしてもらった方が間違えありません。
救急で受診するほどではありませんが、なるべく早めに連れて行ってあげてください。


シラミ

 シラミも嫌な思い出があります。
子犬を迎え入れたとき、かなり臭いがキツかったのですが、まだシャンプーは早いと思い、硬く絞ったタオルで体を拭いてあげていたら、毛の生え際あたりに何やら小さいつぶつぶが沢山並んでいます。
よく見るとダニの様です。20~30匹位いたでしょうか!そんな塊が数か所ありました。
直ぐに数匹をセロハンテープにくっつけて動物病院へ診てもらいに行きました。
結果、この寄生虫はイヌハジラミというシラミでした。
犬に寄生するシラミは大きく2種類でイヌジラミとイヌハジラミがいるそうです。

イヌジラミ


 吸血性のシラミで皮膚に口を刺して血を吸います。刺された場所はかゆくなるため、常に足で
掻くようになります。ひどい場合は掻きすぎて毛が抜けて、さらに重症の場合は皮膚を掻きむしって
出血します。

イヌハジラミ


 吸血は行わず、皮膚の表面でフケや毛などを食べます。血は吸わないが皮膚の表面にいるため
皮膚に炎症が起きて痒くなり常に掻きむしって毛が抜けてしまったり出血したりします。

どちらのシラミも滴下剤や薬用シャンプーで駆虫することが出来ます。
動物病院で処方してもらいましよう!
我が家の時は薬用シャンプーで駆虫しました。
シャンプーで洗ってからシラミのいた場所を確認したら、そのまま余り変わらない状態でシラミが並んでいましたので心配でしたが、触ったところシャンプー前ほどしっかりとは掴まっていられない感じで手で割と簡単に除去することが出来る状態になっていました。
そして、薬剤がしっかりと着いていなかった目の周りとかに、避難してきたシラミが多数確認出来ましたが、それも次第にいなくなっていました。
あんな物が皮膚につかまっていて、痒かったんだろうなと思いました。


ノミ

 ノミは誰もが知っている外部寄生虫の代表選手みたいなものではないでしょうか?
ヒトノミ、イヌノミ、ネコノミ等、種類も多いようですが、ほとんどがネコノミだそうです。
ただ、名前はネコノミですが、犬にも他の動物にも寄生します。

私のわんこには寄生されたことがにないですが、友人の飼っているわんこで見たことがあります。
動きが早く、見つけても直ぐに逃げられます。
白いわんこだったので見つけやすかったのだと思います。

ノミもダニ同様吸血しますので、血を吸われた後は皮膚炎を起こし、わんこはとても痒がります。
シラミなどと違ってわんこの体から離れたり戻ったりと行動範囲は広いと思います。
なので駆虫する場合は、わんこのお布団や畳、絨毯、外飼いのわんこは犬小屋もしっかり駆虫しなければなりません。
あと、ノミはサナダムシ(条虫)の中間宿主となっていてサナダムシの幼虫を体内に取り込んでいるノミを食べることによりサナダムシに感染します。

 

駆虫方法



 駆除は1回薬を飲んだら終わりと言った簡単なことではありませんので、動物病院で薬を定期的に投与してもらい
適切な指導のもと卵、幼虫、さなぎと各ステージごとに有効な対策を取りノミのライフサイクルを断つことが必要です。


今後も愛犬といつまでも幸せに暮らしていけるように色々と学習をしていきたいと思います。