去っていった夏の足あと
いよいよ秋も深まってきましたね。
今回のタイトルは秋も深まり冬の足音も聞こてきそうなこの時期に夏とは?って感じですが皆様のお子さん夏にはクワガタやカブトムシをたくさん捕まえていましたか?
それこそ夢中になって採取をしていたお子さんも多いのではないでしょうか?
そして夏休みも終わる頃になると熱も一気に覚め知らないうちに虫かごはそのまま、生きているのか死んでいるものかわからない!そんなことになってしっまた飼育ケースもあるのではないでしょうか?
さて今回はその残された飼育ケースその中ではひょっとしたら、とんでもないことが起きているかもしれませんよ!
まず、これから言うことに当てはまるものがあればすぐ飼育ケースを確認してみてください
1.カブトムシまたはクワガタををペアで買っていた
2.飼育ケースの中にはおがくずまたは発酵マットが沢山入っている。
3.採取で捕まえてきたなにかしらのメスを飼っていた。
これらが当てはまっているようなら今すぐ飼育ケースを確認してみましょう。
ひょっとしたら新たな命が誕生しているかもしれません。
では飼育ケースを覗いてみましょう。
(下の写真2枚は親戚の子供の飼育ケースとお隣さんの飼育ケースを覗かせてもらいました。残念ながら生物反応はありませんでした。)
中の状態がカサカサで発酵マットがなくなっているといった場合には残念ですが、ほぼ生きている生物はいないでしょう。
ある程度湿り気がある場合慎重に中を確認してみましょう!
もしかしたら生物の反応があるかも知れません。
出てくるかも知れない生き物はズバリ!
・生き延びているクワガタの成虫
・カブトムシまたはクワガタの幼虫
これらの昆虫がいたなら、お子さん達も再び興味を持ってくれると思います。
それぞれの対処方法を書きますので参考にして継続している命、新たな命を育ててみましょう!
成虫
カブトムシは国産、外国産問わず越冬しません。ですので生き残っている確率はほぼありません。ただ、外国産で成虫の寿命が長い種であれば生きている確率はゼロではありませんが、夏の終わりから放置されていた飼育ケースで生き残ることは難しいでしょう。
次にクワガタですが、こちらは越冬する種が多いのでマットがある程度入っていて、湿気が保たれてたなら生きている個体がいるかも知れません。冬眠(越冬)する(できる)クワガタにも種類があります。ここでは詳しく述べることはしませんが、オオクワガタ、コクワガタ等のドルクス属と言われているものと、ヒラタクワガタが越冬をすることが出来ます。
外国産でもドルクス属のものは越冬できる種は多いです。ペットショップ等でもよく販売されているスマトラヒラタ等も越冬できます。
そしてミヤマクワガタ、ノコギリクワガタは越冬しません。
生きているクワガタがいた場合
冬眠させる場合
まずは環境を整えます
1.マットの量
飼育ケースに8分目ほどマットを入れる。
マットの種類は何でも良いですが、広葉樹系のマットが安心です。
そして、マットを加湿します。霧吹き等で混ぜながら全体的に加湿していきます。
加湿具合の目安としては水分をなじませた後に手でギュッとマットを握って固まるか固まらないか位のところが良いです。
2.転倒防止と餌
転倒防止材と昆虫ゼリーを入れておく
夏場の飼育時と同じ様に転倒防止材と餌の昆虫ゼリーを入れておきます。
これは、クワガタがマットから出てきて転倒して起き上がれなくなる事を防止するために入れてあげて下さい。そして12月位までですと、まだ活動する事もあるので、その時に食べれるように昆虫ゼリーも入れておきます。
3.乾燥対策
春までにマットが乾燥してしまう事を防止するために、ディフェンスシートが有れば被せてください。無い場合はビニールシートに空気穴を沢山開けて被せても大丈夫です。
4.飼育ケースの置き場所
直射日光が当たる場所、温度変化の大きな所は避け、なるべく温度変化の少ない静かな所においてあげましょう。
冬眠させずに越冬させる場合
今回は忘れ去られた飼育ケースを確認して生きている虫たちを助ける目的ですのでこのケースはほぼ無いかと思います。
国産のオオクワガタ、コクワガタは冬眠させる事をお勧めしますが、外国産クワガタやヒラタクワガタは完全に冬眠しないか、しにくいので温度管理をして飼育することをお勧めします。
ただ、今回は忘れ去られた飼育ケースを確認して生きている虫たちを助ける目的ですのでこのケースはほぼ無いかと思います。
1.エアコン使用
エアコンで部屋を丸ごと10度以下にならない様にする。
私も数年前まではクワガタ部屋を設置していましたが、これはクワガタ、カブトムシ マニアでなければやらないでしょう(笑)
2.エアコン不使用
日のあたる暖かい部屋で飼育する
ただし、直射日光のあたる場所はダメです。またお住いの地域によって日が当たる部屋でも差があると思います。これはエアコン等に頼らずに一番その中で一番良い条件で飼育するというだけのことですので、リスクはあります。
幼虫
夏の終わりに飼育ケースを片付けようとして、「飼育ケースをひっくり返したら中から幼虫が出てきた」なんてことはよく聞く話です。特にカブトムシを飼っていた飼育ケースで幼虫が孵化していることが多いです。
クワガタの場合、産卵を木に産みつける種が多いので今回の様なケースはカブトムシに比べたらかなり少ないと思います。
ただ、幼虫を発見した時にクワガタとカブトムシを一緒に飼育していた様な時はなんの幼虫か分からない場合が多いと思います。
下記を参考にしておおよその判別をしましょう!
パターン①
購入した個体等で多種とは分けて飼育していた → 飼育いていた種(あたりまえですね!(笑))
パターン②
止まり木や朽ち木の中にいた → クワガタ
クワガタとカブトムシの幼虫の判別
クワガタの種類を幼虫で判別する事は難易度が高いですが、クワガタとカブトムシの判別は割と出来まので確認してみましょう!
特徴
1.頭
カブトムシ → こげ茶色で表面がざらざらっぽく見える
クワガタ → オレンジ色で表面はツルツルして見える
体毛
カブトムシ → 毛があるように見える
クワガタ → よく見ると何となくある程度の毛
おしり(肛門)
カブトムシ → 肛門の割れ目が横向き
クワガタ → 肛門の割れ目が縦向き
性格
カブトムシ → あまり咬みつかない
クワガタ → よく咬みつく
私の主観での特徴をいくつか上げましたが、実際に並べて比較すると分かりやすいですが、文章だけは少し分かりにくくてごめんなさい。(現在、クワガタ、カブトムシの飼育は中止しているのでオリジナルの画像が少なくてごめんなさい。)
自分で書いておきながら、性格って(笑)
でも確かにこんな感じです。
専門にクワガタを飼育している人でも 100%の判別は難しいと言われていますが、これをきっかけに、特徴等を気にしながら幼虫を見るようになると面白いと思います。
幼虫の越冬
幼虫が出てきた場合、本来は種類によってベストな飼育環境がありますが、今回はどんな幼虫でも越冬できる条件でセットを組んでみましょう!
1.飼育ケース
一番良いのは単独で1ケースに1匹ずつ飼育するのが良いですが、難しいと思いますので
なるべく大きめの飼育ケースを使用します。これはケースが大きくてマットの量が多いほど乾燥に強いからと、幼虫どうしが接しにくい様にするためです。
(クワガタの種類によっては傷つけ合ってしまいます)
2.マット
飼育ケースに入れるマットはクワガタ幼虫用の広葉樹の発酵マットを使用します。
ケースに入れる量はケースの約8分目程いれておけば、極端な乾燥を防ぐことが出来ます。
3.水分
霧吹き等で混ぜながら水分を調節します。目安は水分をつけ終わったときにマットを片手で握ってみて、軽く固まるくらいの水分にします。
穴を掘って真ん中くらいに幼虫を入れてマットをかけてあげて下さい。
4.保管
ケースにディフェンスシートや新聞紙などを挟み乾燥を防ぎます。
保管場所は温度変化の少ない静かな所にします。
春までは幼虫もあまり活動しませんのでこのまま静かにしておきます。
そして春になったらマットの状態を見て水分調整やマットの交換をします。
もし、生きている命があった場合は大事に育ててあげてください。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
夏の思い出