生き物、自然大好き!

昆虫採集や魚とり、海や川での遊び方等の情報を発信します。また犬好き管理人の愛犬を通じて犬の飼い方なども書いていきます。

カナヘビの卵孵化 可愛い赤ちゃん生まれました。草刈り中に見つけた卵の発見から孵化までの記録

カナヘビの卵孵化 可愛い赤ちゃん生まれました。草刈り中に見つけた卵の発見から孵化までの記録

 

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みなさんこんにちは!

先日、まったく手入れしていない裏庭の草刈をしました。

昨年から手入れをしていませんでしたので、雑草がすごく茂っていて

窓ホーを使ってサクサクと草を刈っていきました。

窓ホーってあまり馴染みのない名前だと思いますが、これです!

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窓ホー

立ったままの姿勢で草が刈れるのでわりと楽です。

熱い中の草刈です。一気に終わらせようとザクザクと進めているうちに、かいた土の中から白いものが転がってきました

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土の中から現れた白い卵

「あれ?卵?」

何かと思えば爬虫類の卵です。

庭にいる爬虫類と言えばトカゲ、ヤモリ、ヘビですが

大きさが約1cmほどですのでヘビにしては小さく、ヤモリの卵は壁などにくっついていることが多いので、この卵はトカゲであると思われます。

トカゲ類で身近に生息している種類はニホントカゲカナヘビです。

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ニホントカゲ         カナヘビ

 

私はニホントカゲもカナヘビも卵から育てたことがあるのですが、親から産卵させて孵化させたもので、卵はどちらも同じくらいの大きさでした。卵だけを見てもどちらなのかは私にはわかりません。

ニホントカゲは卵が孵化するまで親が守っていると言われています。

卵発見時にニホントカゲの親は見ていませんが、ザクザクと草を刈っている時に親は逃げたのかも知れません。

以上の消去法でニホントカゲの可能性もありますが、多分カナヘビの卵だと思います。

卵は掘り出してしまった以上、元の環境に戻すことは難しいので責任をもって孵化させることにしました。

 

カナヘビとは

正確にはニホンカナヘビ 日本固有種

分布

北海道~九州まで広く分布している。

形態

体長18cm~25cm 背面は褐色または暗灰褐色で光沢はなくザラザラとしている。腹面は黄白色, 黄褐色。尾が非常に長く、全長の約2/3を占める。

生態

平地や低山地の陽当たりのよい石垣や、背丈の低い草原に多く生息する。昼行性で昆虫やクモなどの陸生小型節足動物を主に食べる。

産卵

雌は草の根元などに1回に2~6個の1cmほどの楕円形の卵を5月~8月にかけて年に3~4回に分けて産む。ニホントカゲの様に親が卵を守ることはない。

 

注)私の住んでいる地域に生息しているトカゲは正式にはヒガシニホントカゲ2012年に遺伝子レベルでニホントカゲと別種扱いになりましたが、それまで同種として扱われていた通り、形態と生態はほとんど同じそうなので馴染みのあるニホントカゲとして記述してあります。

三重県あたりから西日本に生息しているものがニホントカゲ

東日本に生息しているものがヒガシニホントカゲです。

私が以前飼育していた時は普通にトカゲ(ニホントカゲ)と呼んでいました。

 

今回、最終的に掘り出してしまった卵は4個

一度に出てきたものではなく、3か所で(1個+2個+1個)で4個です。

巣に1個であることはなさそうですので、1個出た時点で草刈り作業を中断して残りの卵を探しましたが、多い時で2個。

本当ならもう少しあったのでしょうが見つける事が出来ませんでした。

卵が出てきた場所の土と苔を飼育ケースに入れて育てることにしました。

トカゲの卵は湿度が大切ですのでケース内が乾燥しにくいクワガタ飼育用のコバエシャッターミニを使用しました。

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飼育環境

 

 

 飼育環境

ケースに卵を4個隙間を開けて並べて管理します。

ニホントカゲもカナヘビも卵の孵化は30日~50日です。

卵に適した気温は23℃~29℃といわれており

温度環境で孵化日数はかわります。

適温内で温度が高いほど孵化までの日数が早くなります。

 

以前、卵を育てた時は産卵からでしたので孵化までの日数はある程度予想が出来ましたが、今回は卵の状態で保護したため、それぞれの卵が何時に産卵されたか、現在どの状態になっているのか等、全く分からないので孵化日の予想も出来ません。

 

心配事項

下記の心配事項があります。

①草刈り時に乱暴に掘り出され、かなりの衝撃を受けている。

②卵が出てきた時には激しく雨が降っていたため卵は完全に濡れてしまった。

③トカゲの卵は成長が始まってから上下を入れ替えてしまうと窒息して死んでしまうと言われている。当然掘り出された時に転がり出ているので、元の状態は分からない。

以上の心配事項が有りますが無事に育つことを願い飼育を開始します。

 

飼育開始

注)フラッシュの有無で写真の色合いが変わって見えます。(特に苔)

7月31日(採取初日)撮影時室温 29℃

飼育ケースに並べた直後です。

左から①番、②番、③番、④番とします。

大きさにかなりバラツキがあります。

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採取初日

8月2日(3日目) 撮影時室温 29℃

特に目立った変化はありません

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3日目

 8月5日(6日目) 撮影時室温 30℃

②番と③番に丸みが出てきたように見えます。

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6日目

 8月8日(9日目)撮影時室温 30℃

 特に変化なし。

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9日目

8月10日(11日目)
撮影時室温 29℃
①番の大きさが更に目立ってきたように見えます。

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11日目

8月13日(14日目)9:00 
撮影時室温 28℃

①番だけに水滴がついていた。

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14日目

 8月13日(14日目)20:00 
撮影時室温 29℃

①番孵化

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14日目 1番の卵孵化

 卵を保護して14日目に1匹孵化しました。

カナヘビでした。

①番の一番大きな卵が最初に孵化し、予想通りカナヘビでした。

無事に孵化してくれてありがとう!!

 

小さくてとても可愛い!

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カナヘビの赤ちゃん

 

初エサ

翌日、ピンセットでエサを与えてみました。

写りが悪いですが、クモです。

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ガ          クモ

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ガを食べているカナヘビの赤ちゃん

ピンセットからを4匹 クモを2匹食べてくれました。

どちらかといえばガの方が食いつきが良いです。

凄く可愛い!!

エサも食べて一安心!

 

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ノシメマダラメイガ

エサのは米びつで育ったノシメマダラメイガです

害虫ですが、エサには丁度よい大きさで沢山います。

こんな形で役に立つとは思いませんでした。

 

卵の殻の特徴


卵の殻も触って見ました。

鳥類とは違い柔らかいです。

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カナヘビの卵殻

8月15日 自然に返す

今回は掘り出してしまった卵を無事に孵化させて自然に返すことが目的でしたので

名残惜しいですが、庭に放ちます。

降り続いていた激しい雨も上がり、天気も良くなってきたので落ち葉の上にそっと放ちました。

元気に生まれてくれてありがとう。

「無事に大きくなってね!」

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さようなら 無事育ってね。

8月15日(16日目) 
撮影時室温 27℃

残り3個も丸みを帯びて大きくなってきました。

3個とも順調に育っているようです。

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16日目

残り3個も無事に孵化させることが出来る様に育てて行きます。

 

追記 

9月14日 更新(全ての卵の記録追記)

記事公開後にすべての卵が孵化しましたので報告します。

 

8月18日(19日目) AM10:00
撮影時室温 27℃

①番の時と同じ様に④番の卵にも水滴がついていました。

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④番(一番右の卵)に水滴がついた。

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①番の時は水滴がついてから、ほどなくして孵化しましたが、④番はどうでしょうか?

 

PM 18:00

④番 孵化してました!

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④番孵化

 

やはり、孵化直前には水滴がつく様です。

水滴がついてからどれくらいの時間で孵化するかは分かりませんが、④番は朝起きた時に確認した時には水滴は気が付かなかったですが、撮影時のAM 10:00には水滴がびっしりとついていました。

そして、外出から帰ってきたPM 18:00には孵化していましたので、12時間くらいで孵化するのかも知れません。

(水滴がついた時間と孵化した時間はわかりませんのでなんとなくです。)

 

翌日、ガを3匹ほど与えた後、庭へ放ちました。

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凄く元気にガを食べました。

 

8月22日(23日目) AM 11:00
撮影時室温 27℃

特に変化なし

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8月23日(24日目) PM 19:00
撮影時室温 27℃

③番 孵化

帰宅したら③番孵化してました。

今回は前兆を確認することが出来ませんでした。

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③番 孵化

 

8月24日(25日目) AM 7:00
撮影時室温 25℃

②番 孵化

続いて一番小さかった②番の卵も無事孵化しました。

(写真には1匹は隠れていて、もう1匹はしっぽしか写っていませんでした。)

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無事②番も孵化

②番は孵化したばかりの様で殻には水滴と粘液らしき物が残っていました。

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孵化したての卵の殻

PM 20:00

もうどちらが②番か③番かは分かりません(笑)

2匹とも元気です。

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8月25日

ガを2匹ずつ与えました。(ひょっとしたら3匹と1匹かもです(笑))

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お食事後、庭へ放ちました。

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無事に育ってね!

 

今回掘り出してしまった卵は全て無事孵化させることが出来て本当に良かったです。

みんな無事に育って来年の夏にはこの子達の子供が庭をチョロチョロとしてくれるといいなと思います。

 

今回気が付いたこと

①孵化する直前には前兆と思われる変化があった。

孵化の前兆と思われる現象として卵に水滴が突然現れた。

これが孵化の前兆なら卵を観察する上で変化に気がつけば、孵化の瞬間に立ち会えるかも知れません。

今回は2個の卵で孵化前に確認でき、1個は孵化直後の卵に水滴がついていたことからかなり信頼性が高いと思われます。

②卵の向きについて

カナヘビの卵は向きを変えると死んでしまうという事が、どんな情報にも記載されていますが、今回は草刈り中に出てき事もあり、全ての卵が転がり出てきて中には50cm以上は転がってしまっただろう卵もありましたが、全て孵化しました。

以前、飼育していたカナヘビが卵を産んだ時にはこの事は知りませんでしたので、向きなど気にせずに触ってしまっていましたが、その時もほぼ無事に孵化しています。

卵の成長段階にもよると思いますがもし、あなたが卵を育てる機会があった場合に卵の向きを変えてしまったとしても、諦めずに育てて欲しいと思います。

 

最後に

今回は草刈り中に掘り出してしまった事から、卵の飼育を始めましたが命の誕生を感じることが出来る大変貴重な機会でした。

カナヘビはペットとしても飼いやすく、よく懐くことから飼育している人も多いです。

卵で採取する事は難しいですが、生体は簡単に捕まえることが出来ますので、興味がある方は是非飼育してみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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